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膝関節について

大腿骨前脂肪体(Prefemoral Fat Pad;PFP)について

今回は、大腿骨前脂肪体(PFP)についてまとめていきました。膝OAに限らず、TKA術後でも今回紹介したPFPの影響は認知していないだけで、思っているよりも関係している割合は比較的多いのではないかと思います。TKA術後では関節まで進入する際に膝蓋上嚢まで侵襲が入るわけなので、同様にPFPにも影響が出ることは想像できますよね…。術後炎症が遷延化すれば大腿四頭筋とPFP間の滑走性不全や癒着などのリスクが高まってくるため、より影響は大きくなることが予想されます。
膝関節について

膝関節に存在する代表的な3つの脂肪体について

膝関節の痛みを誘発する組織として、「滑膜」の存在がありますね。”滑膜炎”としてよく関節鏡視下の手術で摘出されていると思います。 この滑膜に次いで痛みの主役となる「脂肪体」を紹介していきます。脂肪体とは、脂肪の塊のことであり、”Fat pad”と呼ばれます。 "Fat"は「脂肪」のことを指しています。この脂肪体ですが、膝関節にはいくつも存在します。代表的なところでは3つ挙げられ、主に膝関節の前面の存在していますが、他にも膝窩部にもあると言われています。
TKA

膝蓋下脂肪体ってTKA(人工膝関節)施行時に切除するのか否か?

今回はTKA術後の膝蓋下脂肪体の有無について考えていきました。膝蓋下脂肪体の重要性については広く認識されていると思いますが、手術により切除するのか否かについては考えたことがないという方が多いのではないでしょうか?TKA術後のリハビリについてスタッフ間で話をする際に、TKA術後も膝蓋下脂肪体は存在しているものと判断して話している方が多いように思います。意外と当たり前と思っていることでも、しっかり手術内容を把握していないと意図して行った理学療法が全く意味をなしていない可能性もあるという事があるということをしっかり理解して臨床を行っていきたいですね。
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TKA

TKA術後のpatellar clunk syndrome(パテラ・クランク・シンドローム)について

今回は、TKA術後のインピンジ様の痛みについてまとめていきました。症状は主にPS型TKA術後に生じる(1年以内の発症)、原因は線維性結節や滑膜炎が挙げられる、対応としては関節鏡視下での切除術が推奨されている、TKAデザインの改良により出現する確率はほぼないとされているが、近年の報告でもpatellar clunk syndromeが挙がっていることから我々の臨床場面でも遭遇する可能性は高いTKA術後で関節のクリック音や轢音が聞かれ痛みを訴える場合は、このpatellar clunk syndromeが影響している可能性があるということを理解しておきたいですね。
TKA術後の理学療法

人工膝関節置換術後の Pseudomeniscus(偽半月様組織) について

今回は、人工膝関節術後の疼痛についてですが、リハビリでは改善する可能性が困難な人工膝関節術後の痛み(稀なケース)について紹介していきたいと思います。直接アプローチすることは難しいですが、術後の痛みの原因を解釈する上で知っておきたい情報になると思われます。術後に膝の運動を行っていると引っかかる感じがする・クリック音がする・検査上、問題は無いが術後の痛みが遷延化しているなど、そういった痛みの原因の一つとなる内容を紹介したいと思います。
TKA術後の理学療法

TKA術後の疼痛について~術後痛の原因と疼痛の遷延化が及ぼす影響~

Chimentiらは疼痛発生・増悪のメカニズムについて5つのカテゴリーに分類しています。①侵害受容性疼痛②中枢性感作(痛覚変調性疼痛)) ③神経障害性疼痛④運動器由来の疼痛⑤心理社会性疼痛の5つです。TKA術後に限らず、術後の疼痛を理解する上でどんな疼痛が大きく影響しているのか?今回は、Chimentiらの疼痛の5つのカテゴリーが術後のどの時期に関与しているかについて考えていきたいと思います。
TKA術後の理学療法

TKA術後の疼痛の原因を理解する~Chimentiらの疼痛発生・増悪のメカニズムについて~

今回は、TKA術後の疼痛についてです。術後の疼痛は、どうあってもリハビリの阻害因子になりますよね。ただ、この疼痛があるからといって、手術後に何もしないわけにはいきません。術後リハビリを怠ることで生じるリスクが今後の人生を左右することもあるわけです。 痛みがある中でも出来る動作や生活手段があることを理解してもらい促していくことが術後のリスク管理を行うことと同様に、急性期リハビリに必要なタスクであると思っております。
変形性膝関節症(膝OA)の理学療法

膝OA(変形性膝関節症)に対するSLR運動(下肢伸展挙上)は有効か?

膝OAは、膝の変形に伴う疼痛が主因で各種ADL障害を来す疾患ですが、重症度に伴って手術適応か保存療法でいくかの判断がなされます。リハビリ場面でよく見かけるトレーニングとして、今回のメインとなる”SLR運動”が紹介されています。変形性膝関節症=SLR運動 「膝の患者さんが来たらとりあえずSLR運動を指導しよう」このように=で結び付けているセラピストもいるのではないでしょうか?今回は、このSLR運動が本当に膝OA(変形性膝関節症)患者さんに有効なのかを考えていきたいと思います。
TKA術後の理学療法

TKA術後の膝屈曲ROMの改善に対するアプローチについて~膝周囲の組織への介入編~

今回は、「膝周囲の組織に対するアプローチ方法」について紹介していきます。TKA術後だからといって、アイシングして、膝を曲げる訓練をして歩く練習をすればいいってもんではありません。なぜ膝が曲がらないのか?「この組織に対してアプローチしたら曲がりやすくなる」ということがわかっていれば、初回に介入した際の問診の質も変わってくると思います。今回はそういった「なぜ」を解決するための記事になればと思いまとめていきます。
TKA術後の理学療法

TKA術後の膝屈曲ROMの改善に対するアプローチについて~ROM訓練編~

今回はTKA術後のROM改善方法についてです。アプローチについては、様々な方法があり、突き詰めていくと最終的にはしっかり評価を行って必要なアプローチだけを行うことが望ましいです。今回は原因の方はひとまず置いといて、純粋なTKA術後の屈曲ROM制限についてのアプローチ方法をまとめていきたいと思います。今回は、屈曲ROM制限に対する直接的なROM訓練について紹介していきます。
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