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変形性膝関節症(膝OA)

下行性疼痛抑制系とはなんのこと?~下行性疼痛抑制系と中枢性感作の関係性について~

下行性疼痛抑制系は、疼痛をコントロールする上で非常に重要な役割を果たしています。この下行性疼痛抑制系の機能が破綻することで、疼痛の増悪を招き、本来感じない痛みも感じるようになります。こうなると、痛みの改善は容易ではなくなり、慢性疼痛へと移行する可能性が高くなります。そうならないためにも、下行性疼痛抑制系の改善に関与する薬剤としてサインバルタ(SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬))が存在します。
変形性膝関節症(膝OA)

膝OAやTKA術後に生じる中枢性感作に対してサインバルタは有効である~薬への視点も一つの選択肢となる~

今回は、中枢性感作の問題から、感作の改善に有効とされているサインバルタについてまとめていきました。サインバルタは、中枢神経系のセロトニン、ノルアドレナリン再取り込みを阻害し、下行性抑制系を賦活することによって鎮痛効果を発揮しているとされています。故に中枢性感作に対して効果的であるといわれています。
変形性膝関節症(膝OA)

変形性膝関節症やTKA術後の長引く痛みに関して中枢性感作の問題が指摘されている

今回は、中枢性感作についてまとめていきました。以前は中枢性感作に関しては線維筋痛症患者に対するものである認識が強かったですが、近年では変形性関節症や腰痛症患者にも散見されるとの報告が挙がっています。それだけ中枢性感作についての関心は高まってきているといっても過言ではありません。これまでに行ってきた機能改善に重きを置いた理学療法から、心理・社会的要因までも含めた包括的な理学療法が期待されているが故の流れ(時代の流れ)であると思います。
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TKA術後の理学療法

TKA術後の痛みの遷延化は「痛みの破局的思考」が影響している

TKA術後患者の約15%は慢性疼痛に移行しているという結果があります。この背景には「痛みの破局的思考」が影響しているとされています。TKA術前から介入するセラピストはこの痛みの破局的思考を評価し、事前に患者の心理状態を把握しておくことは術後の予後予測の一助になることと思われます。
TKA術後の理学療法

TKA術後の歩行獲得および歩行自立時期は術前のTUGテストで予測できる

TKAは膝の痛みを取るために非常に有効な手段として、年々手術件数が右肩上がりに増加しています。当然、痛みの軽減に伴って、移動能力の向上も得られるわけですが、術後の各歩行獲得期間において、その評価に担当理学療法士の主観や経験が影響し、客観性に欠ける点が挙げられます。今回紹介する文献では、術前のTUGテストの結果が術後の歩行獲得および自立時期と関連していると結論付けられています。
TKA

TKA術後の膝の可動域制限の原因は術中の骨切りにより生じる「関節Gapの差」も影響する

TKA術後は膝の可動域制限をきたしやすいです。多くは術後の炎症による可動域制限が多くを占め、時間の経過と共に膝の可動域も改善されていきます。しかし、その中で思ったように可動域制限の改善が得られないケースもあります。 この場合、術中の「関節Gap」の影響も視野に入れる必要があります。今回はその点について紹介していきます。
変形性膝関節症(膝OA)

変形性膝関節症の内反ストレスに対し、腓骨を挙上させることは効果的である可能性がある

今回は、変形性膝関節症による内反ストレスと腓骨の関係性について文献を交えてまとめていきました。●腓骨の位置関係のより、膝の変形度合いに影響をきたす可能性がある●腓骨の挙上を誘導できれば、膝関節を内側方向へ誘導できる可能性があり、膝の内反ストレスの軽減につながる可能性があるこのように、変形性膝関節症の内反ストレスには、腓骨のコントロールが重要になる可能性が示唆されています。
膝関節について

O脚やX脚を判断するための基準とは? ~FTAやミクリッツ線を理解しよう~

膝の変形がある・ないはどのように判断していますか?見た目でしょうか?変形が大きければ見た目だけでもある程度推測は出来ると思います。今回は、そういった膝の変形を評価するための基準の一つにある、FTAやミクリッツ線について紹介していきます。 FTAやミクリッツ線は膝の変形を判断する上で重要な基準になります。
変形性膝関節症(膝OA)の理学療法

膝の安定化を目的としたトレーニングにSLR運動は不要である理由

SLRトレーニングは、一昔前までは膝の伸展筋のトレーニングの効果的であり、完全伸展を促すために必要なトレーニングとして指導されてきました。 しかし、近年ではそれが覆され膝完全伸展の制限因子の最もな原因が変わってきています。
変形性膝関節症(膝OA)の理学療法

変形性膝関節症に対して大腿四頭筋の筋力トレーニングはなぜ有効なのか?

今回は、変形性膝関節症の理学療法について記事にしていきます。 変形性膝関節症に対して、多くの場合大腿四頭筋の筋力トレーニングを行っているのは実情であると思います。 今回はその変形性膝関節症に対して行う大腿四頭筋の筋力トレーニングはなぜ有効なのか?について考えていきたいと思います。
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