Knee-study

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変形性膝関節症(膝OA)

変形性膝関節症(膝OA)と足部アライメントの関係性~内反変形なのに偏平足?~

今回は、変形性膝関節症(膝OA)患者の足部アライメントについて考えていきたいと思います。膝関節が内反なので、骨盤は後傾、それに伴って股関節は外旋するから足部も回外位になるか…といった固定概念をもったことはないでしょうか?実際の臨床現場では、足部の内側縦アーチは潰れ、偏平足や外反母趾を呈したケースが非常に多いわけです。今回はそういった疑問点(私だけかもしれませんが…)についてまとめていきたいと思います。
変形性膝関節症(膝OA)

変形性膝関節症(膝OA)で見られるラテラルスラスト(Lateral thrust)とは?

今回は変形性膝関節症の方に見られるラテラルスラスト(Lateral thrust)についてです。内反変形した方の歩行状態をみると、立脚期に膝が外側にブレる反応が見られると思います。このラテラルスラストですが、変形性膝関節症との関連性が報告されています。変形性膝関節症の発症のリスクファクターとして、年齢、女性、肥満、大腿脛骨角(femoro-tibial angle:FTA)及び歩行時のラテラルスラスト(膝関節が外側に動揺する反応)が挙げられています。今回はこの膝のブレ(ラテラルスラスト)についてまとめていきたいと思います。
膝関節について

歩行時に重要なdouble knee actionとは?~膝OAやTKA後の歩行のチェックポイント~

円滑な歩行のためにはdouble knee actionは必須になります。特に膝関節疾患のリハビリを行う上でdouble knee actionの出現は一つの評価ポイントにもなってきます。以下に歩行時のdouble knee actionの役割について説明します。
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TKA

人工膝関節のアライメントについて~KA法とMA法~

今回は人工膝関節の冠状面上のお話になります。冠状面上のアライメントの取り方については、ゴールドスタンダードとしてメカニカルアライメント(MA法)が挙げられます。しかし近年では、生まれ持った下肢のアライメントは軽度内反であり(constitutional varus)、アライメントをneutralまで矯正するMA法は過矯正ではないかということが言われるようになっているようで、MA法に対し、術前のアライメントで自然な内反角度を意識したキネマティックアライメント(KA法)に関する報告が増えています。このMA法とKA法ですが一体なにがどう違うのか?今回はそこについてまとめていきたいと思います。
TKA術後の理学療法

脛骨後方傾斜角(PTS)が人工膝関節術後の理学療法に及ぼす影響について

今回は、脛骨後方傾斜角の如何に問わず、脛骨後方傾斜角自体が膝の機能にどのように影響するのか?、TKA後にはどのような影響が出る可能性があるのか?についてまとめていきました。特に問題なく経過するケースは置いといて、術後から思ったような機能改善が得られないケースも少なくありません。この時に要因の一つとして脛骨後方傾斜角の存在も頭に浮かんでくると治療の幅も広がってくると思います。
TKA術後の理学療法

脛骨後方傾斜角(PTS)とは?~人工膝関節における位置づけと測定方法まで~

人工膝関節後のリハビリを行う際、膝の屈曲ROMを治療効果の一つとすることがあると思います。除痛が最もなところですが、膝がスムーズに動くことも満足度に影響を及ぼす一つの因子になります。膝の屈曲ROMだけでなく、「術後の膝の違和感」という観点からも今回紹介する脛骨の後方傾斜角が関与している可能性があります。まずは脛骨後方傾斜角がどんなものなのかを理解していきましょう。
UKA

UKAの機種について

UKAは「活動性の低い「高齢者」は非常に良い適応」とされ、手術コンセプトとして高齢者にもってこいの手術とされています。このUKAですが、大きく分けて2種類の機種が存在します。UKAの機種はMobile(モバイル)とFixed(フィックス)の2つに大別されます。 コンセプトや構造の違いなど明確であり、リスク面や適応といった点でそれぞれに特徴があります。
UKA

UKA(人工膝関節単顆置換術)とACL機能の関係性と重要性について

UKAを行うメリットは自身の組織が多く温存され、かつ低侵襲であるため回復が早いとされている所にあります。文書にすればメリットが多そうですが、適応を間違えれば術後の問題は多くなることが指摘されています。今回はそういったUKAの適応の基準の一つとなるACL機能に着目してまとめていきたいと思います。
TKA術後の理学療法

人工膝関節術後の膝屈曲ROMと関連のある”大腿骨後顆の突出度合い(PCO)”について

今回は、人工膝関節術後の膝屈曲ROMとPCOの関係性についてまとめていきました。実際の文献ベースでもPCO単体がTKA術後の膝屈曲可動域に影響していると言い切っているものはなく、他の因子と絡み合っていると報告されています。結論としてはPCOの評価はTKA・UKA後に診ていくポイントにはなりますが、必ずしもPCO=膝屈曲ROMという方程式が成り立つわけではないという視点を持ちつつ評価対象にしていくべきかと思います。
TKA術後の理学療法

人工膝関節全置換術後(TKA後)のガイドラインってどこまで重要??

膝OA・TKA後のリハビリについてもガイドラインが作成され公開されています。治療アプローチのベースを作っていくうえではガイドラインを使用しない手はないですよね?今回は、このガイドラインについて個人的な振り返りと膝OAやTKA後のリハビリについての課題について考えていきたいと思います。
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